足元がふらつく症状

（腸の問題との関係）

足元がふらつく症状をお持ちの方の共通する特徴は、

・腸の状態が悪いことです

こういう話をすると、

・私は毎日便は出ます

・便秘でもないです

・下痢もないです

・検査で何も問題ない

と言われる方も多くいらっしゃいます。

しかし、この腸の問題とは、上記のような特に便に問題がなくても、腸の問題がある状態で

す。その腸の部分とは、大腸の部分にある腸内細菌の状態が悪いことです。

このような便に異常がみられなくても、腸内細菌叢のバランスが悪い状態だと、この影響は

下半身の筋力に影響することが、今までの臨床でわかりました。

この腸内細菌叢の問題は、ここ数十年、研究が盛んに行われています。昨年

（2019年には、多くの科学者の研究報告があり、近年様々なことがわかってきています）

この腸内細菌叢の問題は、今から（現在2020年）7，8年前くらいに私が患者様を検査してい

る時に気づいたことでもあって、その時、足元がふらつく症状の方々から、この腸内細菌叢の

問題が多く検出され、

・腸内細菌叢の問題があり、下半身の筋力を弱くさせる

・足元がふらつくという特殊な症状は、腸の状態と関係している

ということがわかりました。

さらに、腸内細菌叢の問題に加えて、小腸の働が悪いことも、足元がふらつく症状と関係があ

ることもわかりました。

ふらつき、めまいと異なる、この足元がふらつく症状には、腸との関係があったのです。

足元がふらつく症状の方のもう一つの特徴として、

・不安になりやすい

・心配になりやすい

・考えすぎてしまう

このような精神的な部分の問題も関係することです。

精神的にこうした状態になりやすいことが、この足元

がふらつく症状の方の共通する傾向でもあります。

これは、腸内細菌叢の問題とも関係しています。なぜなら、腸、特に、腸内細菌叢は、

脳が働く為に必要不可欠な、神経伝達物質の材料を作っているからです。

腸の状態が悪いと、腸内細菌叢のバランスが悪くなる傾向になり、これによって、脳での神経伝達物

質の量が減ってしまうのです。

そうなると、聞いたことが少しはあるかもしれませんが、

セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなど、

・脳で感情を生み出す

・脳で思考したりする

これらの脳での働きに必要な神経伝達物質が、少なることで、

ネガティブになりやすくなったり、不安になりやすくなったり、心配になりやすくなる

こうした傾向が表れやすくなります。

さらに、この脳の活動の低下は、自律神経にも作用し、様々な症状を起こす原因となるのです。

精神的な部分のこと＝腸内細菌叢の問題には関係があるのです。