同じ姿勢をしていて痛み、そのあと動こうとすると首痛が起きる症状の改善症例

（症例）

Tさん　女性　（50代）

（症状）

・同じ姿勢をしていると（仰向け、うつ伏せ、立っている、座っているなど

　どんな姿勢でも）、首全体がつられるような痛み

　「つねられているような痛み」

・同じ姿勢をから、次の動作をする時に、首全体が痛くて、動かせない

　（寝違えたような状態）

・美容室や歯科などで、首を長い時間同じ姿勢の状態、

　（椅子にもたれている状態が一番つらい）

・左腕をずーと下に下げていると、左の肩から腕、手首、手まで痛む、張る

・肩から首の痛みと張り

・食欲もない

・高血圧

・過去にヘルニアと診断されている

（治療経過）

この方は、労働時間が長く、休みの日も家事で

休む暇もなく、仕事は好きですが、

移動する時間や常に「時間に追われているような状態」で、

自律神経が乱れている状態でした。

働き過ぎと休息が不足していることが

これら様々な症状の根本要因でした。

このような「働き過ぎ」「休息の不足」といった

体に無理をさせる事で、「痛み：張り」が起きるのは、

ストレスに常に対応している「副腎」という臓器との

関係がある為です。

※「副腎」について詳しくは

　こちらからご覧ください

この方のような「体に無理をしている状態」を簡単に言うと

「常にストレス」があるということですが、

私達の体は、精神的なストレスも肉体的なストレスも

「同じストレス」と認識して、

体は一連のストレス反応を起こします。

ストレスが初期の時は、

この反応で、各臓器間（肝臓、膵臓、心臓、腎臓、胃、腸など）に

働きかけ、体がストレスに対して上手く順応しますが、

ストレスが慢性化してくると、「副腎」も徐々に疲れてきます。

その結果、様々な臓器に影響します。

その影響は、体の表面の筋肉に表れ始めます。

（※各臓器は、体の各筋肉と関係があり、

　例えば、大腸は大腿部の後ろ側の筋肉、胃は首の筋肉や胸の筋肉など）

これが、筋肉の機能

（筋紡錘やゴルジ腱といった神経機能と関係した部分）

に影響し、過剰に緊張した状態、弱くなった状態を起こします。

※「筋紡錘」「ゴルジ腱」について詳しくはこちらからご覧ください

※こちらも合わせてご覧頂くと、分かりやすいと思います。

こちらからご覧ください

この方のような「同じ姿勢をしている事で起きる症状」は、

この筋紡錘やゴルジ腱といった、筋肉の内部にある

固有受容器という神経との繋がりの部分に問題が起きる事で、

筋肉が持続的に過剰に緊張した状態を起こすことで起きる事が多いです。

これは、筋肉を正常に動かせない、「神経的な機能の問題」で、

慢性的な肩コリ、腰痛、又は様々な体の部分の痛みや張りを起こす

とても多くの方に起きている問題です。

（施術内容）

施術は、この「筋紡錘」「ゴルジ腱」が正常に働けるように

することを行いました。

（この施術は、受けている側は「マッサージを受けているような感覚」です）

これを「首」や「副腎」と関係のある「ふくらはぎ」

背部の筋肉「広背筋」、腕の筋肉「上腕二頭筋」など

この方の今のお体の状態に関係する各臓器と関係する部位を

施術しました。

この施術の影響は、神経機能を正常にするだけでなく、

「臓器」にも良い影響を与えます。

表面の筋肉を施術する事で、内部の臓器に働きかけ、

「臓器の機能が良くなってきます」

生活の中に、「休息する時間を毎日1時間は取って頂き」

「綺麗なお水を1日2ℓは毎日取ってもらいました」

※綺麗なお水をたくさん飲む理由については

　こちらからご覧ください

こうした働き過ぎで、慢性的なストレス状態には、

生活のスタイルを少しづづでも変えていく必要があります。

症状の根本原因に、「生活の仕方」がある為です。

生活の見直しをしないと、更にもっと辛い症状が起き始めます。

施術をして良くなっても、同じ生活を続けていると

又、元に戻ってしまいます。

今、症状が起きているのは、生活を見直すサインだと思って

見直す必要があります。

計７回の来院で改善しました。